70代男性 N・Uさん 奈良県在住 経営コンサルティング会社社長
「定期預金感覚で、為替リスクをリターンに変える」
これは、70代経営者であるN・Uさん(奈良県在住・経営コンサルティング会社社長)が長年実践されている資産運用スタイルです。
今回は、2021年にUSD50,000で契約されたオフショア固定金利プランが満期を迎え、一部解約・一部再投資(ロールオーバー)を選択された事例をご紹介します。円安局面における満期金の扱い方、そして「キャッシュをどれだけ残すか」という70代特有の悩みに対する一つの答えがここにあります。
この記事でわかること
- 70代経営者が選んだオフショア固定金利プランのロールオーバー戦略
- 円安局面で満期金を「全解約しない」判断基準
- 5年運用で円換算1.62倍(年利12.4%)を実現した実績の内訳
- 60代以降の方に推奨される低リスク資産運用の考え方
N・Uさんの資産構成
まず、現時点でのN・Uさんの資産運用状況を整理します。
| 投資商品 |
金額・内容 |
| 個別株(国内) |
複数銘柄 |
| 投資信託(国内) |
複数本 |
| I社 オフショア固定金利プラン |
合計USD426,000(約6,810万円・8件) |
| ドバイ事業投資 |
運用中 |
注目すべきは、オフショア固定金利プランだけで8件・約6,810万円という規模感です。5年前に国内生保の「豪ドル建て一時払い変額終身保険」を解約し、オフショア固定金利プランに切り替えたところからこの運用がスタートしました。
ご相談の経緯——満期を前にしての悩み
2025年5月18日に満期を迎えるプランについて、N・Uさんから次のようなご相談をいただきました。
「ご無沙汰してます。5/18に満期になるのが一つあります。今回は全額解約するかまた一部は投資に回すか考えてます。円安なんで、一部再投資もありかな?」
70代に入り、資産整理を意識し始めた一方で、「キャッシュをどれだけ手元に残すべきか」という判断に悩まれていました。N・Uさんは今年さらに2件のプランが満期を迎える予定で、今回の判断は今後のロールオーバー戦略の試金石でもありました。
5年間の運用実績——円安が後押しした1.62倍リターン
今回満期を迎えたプランの実績を数字で見てみましょう。
| 項目 |
契約時(5年前) |
満期時(2025年5月) |
| 運用金額 |
USD 50,000 |
USD 55,687.29 |
| 為替レート |
1ドル=109.22円 |
1ドル=158.99円 |
| 円換算 |
約546万円 |
約885万円 |
ドルベースの運用利回りに加え、5年間で50円近く進行した円安が大きく寄与し、円換算で約1.62倍(年利換算12.4%)という結果となりました。
もちろん、これは為替益を含めた数字であり、ドル建てで見れば年利3.5%の安定運用です。しかし、日本円で生活する投資家にとっては「円換算でいくらになったか」が実質的な成果であり、この5年間は円安局面を味方につけた典型的な好例といえます。
N・Uさんの判断——一部解約 × 一部再投資
当初は満期金の全解約を予定されていたN・Uさんですが、最終的に下記の判断をされました。
| 処理 |
金額 |
用途 |
| 引き出し |
約USD 40,687(残額) |
キャッシュ確保 |
| 再投資(ロールオーバー) |
USD 15,000(約240万円) |
同プラン3年満期で再運用 |
判断の根拠は、円安基調がしばらく続くと見られること。日米の金融政策スタンスを踏まえれば、向こう数年は急激な円高反転は考えにくく、ドル建てでの運用継続が合理的という判断です。
解約手続き後、引き出し金はわずか2営業日で着金。海外プランながらスピーディーな出金対応も、こうした柔軟な運用判断を可能にする要素のひとつです。
新規契約内容(ロールオーバー分)
| 商品名 |
運用会社 |
金額 |
期間 |
利率 |
| 確定利回りポートフォリオ |
I社 |
USD 15,000 |
3年満期 |
年利3.5%(固定) |
担当アドバイザーの解説
この事例から学べる4つのポイント
1. 満期金は「全解約」と「全再投資」だけが選択肢ではない
一部を引き出してキャッシュ化し、一部を再投資する「分割運用」は、流動性確保と運用継続のバランスを取る合理的な手法です。
2. 為替トレンドを判断材料に組み込む
満期時の為替水準は、再投資判断の重要な要素です。円安基調が続くと予想される局面では、ドル建てでのロールオーバーが有利に働きます。
3. 同一商品の「時期分散」は有効なリスク管理
N・Uさんのように同じプランを8件に分けて契約する手法は、満期時の為替・金利環境を分散させ、結果的に再投資判断の自由度を高めます。
4. 60代以降は「攻め」より「守りの利回り」
高リターン狙いの新規投資より、すでに築いた資産を着実に運用し続ける選択が、長期的にはより安定した結果につながります。
こんな方におすすめのプランです
- まとまった資金(USD 10,000~)を低リスクで運用したい方
- 国内のドル建て定期預金より高い利回りを求めている方
- 国内生保のドル建て終身・変額保険で運用成果に満足できていない方
- 60代・70代でリスクを抑えつつ着実な複利効果を期待したい方
- 満期ごとに状況を見ながら柔軟にロールオーバーしたい方
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