ここ数年、iDeCoやNISA等の拡充により世間でよく聞くようになった「IFA」。

IFAとは、Independent Financial Adviserの略で「独立系ファイナンシャルアドバイザー」と呼ばれております。

現状の資産状況の分析や金融商品に関する説明など、資産運用のアドバイスを行う専門家の事を指します。

 

金融先進国と言われる米国では、独立系のファイナンシャルアドバイザーがいち早く普及してきました。

彼らの社会的地位は医師や弁護士などと並ぶほど高く、人生に不可欠な「専門家」として多くのアドバイザーが活躍しています。今やファイナンシャルアドバイザー全体の70%以上が独立系だとも言われています。
一方で、日本国内のIFA企業は900社、アドバイザー数は4,000名弱(2019年12月末現在)と言われており、欧米諸国と比較しまだまだ少ない状況ですが、資産運用の必要性が改めて認識されるようになった今、特定の金融機関に縛られない、幅広い解決手段とアドバイススキルを持つIFAの存在意義は確実に高まっています。

ここでは、皆さんがよく勘違いされるFP(ファイナンシャルプランナー)との違いについて解説していきます。

1.FP(ファイナンシャルプランナー)との違いは?

FPとは、年金、保険、投資、税制、生活設計などに関する専門知識を活かして、主に個人を対象として資産運用に関する相談に対応し、的確なアドバイスを行う仕事です。

よく、保険屋さんなどがFP資格を持っています!などと聞いたことがあるかと思いますが、保険だけではなくいわゆる「マネードクター」的な立場で幅広いアドバイスが出来る方のことを指します。

一方でIFAとは、金融アドバイザーの一種で、証券会社や銀行等から独立した人がその多くを占めています。

豊富な業界知識と経験を基に、市場動向の分析・資産配分の方法などに関するアドバイスや、株や債券、投資信託といった金融商品の説明とその販売仲介を行います。

FPとは違い、金融商品特に投資に特化した方の事を指します。

そう考えると、IFAとFPではそもそもの定義や仕事の守備範囲が全然違う事がわかりますね。

金融商品の提案と仲介における比較

FP IFA 証券会社
(営業)
銀行窓口
保険 提案のみ 提案&仲介 できない 提案&仲介
投資信託 できない 提案&仲介 提案&仲介 提案&仲介
担当者の変更 少ない 少ない 定期的にある 定期的にある

2.IFAのメリット・デメリット

ここでは、IFAのメリット・デメリットを個人的な見解でお伝えしていきます。

IFAのメリット

1)投資のアドバイザーがつくことで投資初心者にとっては安心

投資と言っても何から初めたら良いかわからない・・・と言う方にはぴったり。どうしたらいいかをわかりやすく教えて頂けます。

2)公平中立な立場でアドバイスしていただける

銀行や証券会社といった金融機関では、毎月売上目標があります。顧客の為といった観点はあっても、どうしても今月はなんとかしないと・・・など利益優先の販売方針やノルマを優先させるケースも出てきます。

一方、IFAは提携先の証券会社から販売方針を指示されたり、ノルマを課されたりすることはありません。IFAそれぞれが独立性を保ち、多様性を持つことで、証券会社側にも、顧客の幅が広がるというメリットがあるからです。顧客の為という意識が強いと感じます。

3)ワンストップサービス

銀行や証券マンは数年単位で転勤や部署異動などがあります。

そのため自分が投資した商品に対してのサポートや追加投資相談といっても担当者がずっとサポートしてくれません。

その点、IFAはそもそもどこの金融機関にも所属していないのでそういった事はありません。具体的商品にまで踏み込んだアドバイスから、購入その後のアフターフォローまで、一気通貫でサポートをして頂けます。

IFAのデメリット

デメリットについては国内外のIFAでデメリットは同じ項目となります。

1)手数料が発生する

IFAは、資産運用の総合的なサポートを主なサービスとして事業を運営しています。そのため、サポートなしにネット証券などでご自身で金融商品を買って資産運用を行う場合に比べると、手数料は高くなります。いわば、サービスの対価とも言えます。
具体的には、どれくらいお金がかかるのでしょうか。資産規模を問わず、幅広い顧客への提案商品となっている投資信託(投信)を例にご説明しましょう。

投信の手数料には2種類あります。

・購入時手数料

もう1つは、購入時にのみ発生する購入時手数料です。ネット証券では、人によるサポートがないため無料になりつつありますが、IFA経由での取引(購入)でかかる費用は、ネットでなく、対面での取引をメインとする対面証券会社と同水準の、購入金額に対して数パーセント(商品によって異なりますが、0%台~3%程度)です。

また、投信・株などの金融商品の購入時手数料を無料とする代わりに、預ける金額の1%~3%(年率)程度の手数料を設定する料金体系のサービスもあり、この場合別途信託報酬もかかります。

・信託報酬

1つは、運用の費用として発生する、保有資産の0.1~3%(年率)程度の「信託報酬」。保有している間ずっとかかるもので、ネット証券で自ら直接購入しても、IFA経由でも費用は変わりません。

2)企業規模が大きくない

「小さい会社だと、もしもの時、大丈夫なのかな」「名前も知らない会社に大金を預けるのは不安」という声をよく聞きます。特に投資初心者の方なら尚更。

確かに、企業規模は大手証券会社と比べて数千分の1、数万分の1の規模であり、不安に感じるのも分かります。
ただ、預けたお金はIFAではなく証券会社にあります。さらに、証券会社自身の資産とは別に管理されています(分別保管という、法律で義務付けられている制度です)。
IFAや提携先の証券会社にもしもの事があっても、あなたの資産は守られますので、心配する必要はありません。

3)IFAの選別が難しい

IFAとひと言で言っても、業務範囲や扱うサービス、投資スタンスは多岐にわたります。さらに、まだまだ認知されていない為にインターネットで得られる比較材料はほとんどないに等しく、一律での比較ができません。そのため、あなたが求める資産運用のアドバイザーとしてマッチしているかどうかをご自身で見極める大変さがあります。

3.海外のIFAとは?

海外にもIFAが存在しますが、日本からでは日本に一番近いオフショア地域の香港のIFAが一番利用されています。

海外のIFAとはどんな業種なのか?をここでは解説していきます。

海外IFAの業務は主に2つあります。

1)運用業務

1つ目は運用業務です。海外投資といえばオフショア投資。海外投資したことある方なら一度は聞いたことがありますね。オフショア投資は一般的には、オフショア地域に登記している保険会社や運用会社の事を指しますが、顧客が何らかのきっかけでそれらの商品を購入したい場合には、必ず海外のIFAを通さないと購入できない仕組みになっております。

特に、海外積立投資に関してはファンドをチョイスして運用していきますが、そのチョイスをIFAが担います。顧客とIFAはいわば「一任勘定」契約を結び、IFAが顧客に変わって運用していきます。一般的には、ご契約から3年目あたりから信託報酬(残高の年1%程度)を時価総額から控除することで利益を得ています。それ以外でIFAに対する手数料がございません。

また、マーケット状況を見て、適宜ファンドのスイッチングなども行いますのでご自身で運用するよりもプロがお任せで運用する分、機会損失も極力防げます(スイッチング手数料は原則無料です)。

2)顧客サポート業務

2つ目は、顧客サポート業務です。投資は殆どの場合が長期での契約となりますので、その間に住所変更などの連絡先変更や満期もしくは解約時のサポート、投資額変更など契約に関する保全は基本的に対応して頂けます。また、運用報告をレポートや報告会など通じて定期的にシェアしています。

日本人スタッフがいる海外IFAですと、日本語に翻訳したレポートを作成してくれるケースもあります。

しかし、この点に関してはIFAによって直接顧客サポートしてくれるところとそうでないところがありますので、ご契約時に確認する必要があります。

また、海外のIFAもオフショア保険会社や運用会社数社と提携して業務を行っているため基本的な立ち位置は国内外のIFA両者それほど違いはありません。

しかしながら、例えば日本人が国内投資を考えている時に国内IFAを探して連絡するのは難しくないですが、オフショア投資など海外投資をしたいという場合に海外のIFAを探すというのは容易ではありません。仮に見つけたとしても英語での対応や上記のようなサポートをしっかりしてくれるかも疑問です。

4.認定IFA紹介サービスとは

そこで、オフショア投資を検討されている場合はぜひ当協会の「認定IFA紹介サービス」をご活用ください。

当協会は海外IFA数社と提携しており、上記の業務をしっかり遂行しているIFAを「認定IFA」としてご相談者に無料でご紹介しております。

また、既にオフショア投資されている方でどこのIFAに任せていたかあるいはご紹介者と連絡が取れなくなってどうしよう・・・といった場合でもIFA移管することで以後は当協会でサポートしていくことも可能です(商品によって移管出来ないものもございます)。

 

オフショア投資のご相談

当協会ではオフショア投資・海外生命保険を活用した「オフショア資産運用アドバイス」及び「香港の優良IFAの無料紹介」を行っております。お気軽にお問い合わせください。

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