海外積立投資は日本の生命保険商品や投資信託にはない、高い利回りが最大のメリットです。20年~25年間の長期投資を複利運用で世界のファンドに直接投資をすることで、元本を2~3倍に増やせる可能性があります。しかも運用期間中は非課税となります。
しかし、日本ではネットワークビジネスメンバーや一部のFP(保険代理店)などが手数料欲しさに、積立投資の本来の意味や特徴、リスクなどの説明をきちんと行わないことで、被害者が発生している現状があります。
どんなに良い商品でも目的や使い方が間違ってしまっては、意味がありません。
ここでは当協会に相談があった事例や巷で横行する事例を参考として、上げさせていただき紹介者を見極められる材料にしていただければと考えています。
事例1:はじめの2年間だけ契約を勧める
積立投資では「初期口座期間」として約2年間は解約できないようになっています。
紹介者が貰える紹介手数料は、契約額(積立額×契約期間)が原資になるため、なるべく大きな金額で契約することを勧めるのです。しかし、積立額が大きいと20年25年も積立が続かないため、初期口座期間の2年だけムリしてでも積立て、その後は積立を停止するようにアドバイスします。
契約者のメリットは、積立額に応じてボーナスリターンが貰えるため、2年だけ頑張って積み立てようとなるわけです。
ボーナスが貰えるなら2年間の積み立てで何の問題があるの?と思われたかもしれませんが、2点問題があります。
1点目は、各積立商品は開始から10年間は口座手数料が高く設定されているためです。そのため、2年で積立を停止してしまうと、手数料よりもリターンが大きくないとマイナスになってしまいます。
2点目は、積立投資の特徴は「複利運用×ドルコスト平均法」です。
長期間、相場の良し悪しに関わらず一定額を積み立て複利運用することで、着実に資産を増やすことができる投資方法なのですが、2年間で辞めてしまってはこの積立投資を行う意味がありません。
実際に目先の2年だけ積み立てればいいや。という考えで始めた方の多くが運用状況が悪いと途中で辞めてしまうようです。
当協会では、積立投資は、無理のない積立額で20年ないし30年間継続することを前提に契約することをお勧めします。
事例2:月500ドル以上でないと契約できない
実際には200ドルから契約することができます。
500ドル以上というのは、少しでも紹介手数料を多く得たいという売り手側の都合となります。
もし、500ドル以上積み立てられるのであれば、ライフプランに合わせて、複数の商品(元本確保型と変額運用型)に200ドル×15年+300ドル×20年など、資金を分けて契約する方法がライフイベントに応じた資産運用ができるのでお勧めす。
事例3:投資金の振込先 詐欺
これは一括投資の資金を紹介者名義の銀行口座に振り込まされる事例です。
契約途中で投資額の一部を引き落とそうとしたところ、紹介者と連絡が付かなくなり、また、担当するIFAからは契約が存在しないという結果になってしまったそうです。
つまり紹介者が契約書をIFAに渡しておらず、投資資金を着服していたということです。
投資資金は、保険会社の口座に直接振り込む以外はありません。海外投資に限らず投資資金を投資先の口座以外(紹介者やIFA)の口座に振り込むよう言われた際には、その時点で投資を辞めてください。100%に近い確率でトラブルになります。
また、積立投資の場合は、通常クレジットカードで自動引き落としを行いますので、こういったトラブルはありません。
もし、知人から投資話がり、疑問や不安がある場合は、当協会にご相談ください。投資詐欺相談を受け付けております。