海外ファンドラップ口座について
海外ファンドラップ口座とは、海外(オフショア)の保険会社が提供するラップ型口座で、最低1,000万円から世界中の投資商品(約7,000本)へ分散投資及び資産の一括管理ができます。また、「プライベートバンク」のような資産管理サービスを受けることができるのが魅力です。さらに保険会社が提供する「生命保険」という建て前になっていることから様々なメリットがあります。
※海外ファンドラップ口座は、一般には「PPB(プライベート・ポートフォリオ・ボンド)」や「プチ・プライベートバンク」とも言われていますが、ここでは分かりやすく「海外ファンドラップ口座」と紹介しています。
仕組み
海外ファンドラップ口座は、オフショア生命保険会社のラップ口座を利用することで、世界のあらゆる金融商品(ヘッジファンド/EFT/国債/社債/商品先物(コモディティー))や現物(金/原油など)投資が可能となり、保有する金融商品と現金などの金融資産を全部まとめて一元管理する総合口座として活用できます。
FAQ 海外銀行の口座や日本の証券会社の口座で海外ファンドラップ口座と同じことができますか?
海外ファンドラップ口座で投資できる商品約7,000本ですが、海外銀行口座は、その銀行で提携のある金融商品のみとなります。また、日本国内の証券会社の口座で販売されている投資信託(ミューチュアルファンド)やETFは世界で販売されている商品のごく一部のみなので、選択できる商品数が海外ファンドラップ口座と比較し圧倒的に少ないのが現状です。
海外ファンドラップ口座のメリット
1、運用中は非課税扱い
通常、日本の証券会社の経由で利益を上げた場合、20.315%の所得税が掛かります。オフショア銀行やプライベートバンクを通じた利益も同様に納税申告が必要です。しかし、海外ファンドラップ口座は、あくまでも「生命保険」扱いのため口座を閉じるまでは実質、非課税で運用できるのです。ポートフォリオの中で金融商品を何度入れ替えて利益を上げても、納税申告は不要なのです。
運用後の課税比較
☑国内証券会社/銀行口座:「利益×20%」
☑海外ファンドラップ口座(PPB):一時所得扱い=「利益-最大50万円」×1/2×20.315%
2、プロ向け投資ファンドへ投資
保険会社が保険契約者の資金をまとめてヘッジファンドに投資する仕組みのため、個人でもプロ向けの大型投資ファンドへ投資ができます。
3、7,500ドルから世界のオフショアファンドに分散投資が可能
世界のファンド(約7,000本)を投資額に応じて分散投資が可能です。
保守的なファンドでも年6%のリターンを狙え、リスクとリターンを考慮したポートフォリオが組めます。
4、手数料が安い
購入時の手数料30ドル、年間の口座管理手数料1%
5、ファンドの購入手続きがWEBの管理画面で完結
ID&住所証明&売買申請&購入毎の海外送金(初回のみ必要)が不要です。
6、資産の一元管理ができる
ヘッジファンドやEFTなど、運用中の金融商品を一元管理することができます。
国内投資信託との比較
海外ファンドラップ口座は、約1,000万円以上の資金が必要ですが、日本の投資信託商品と比較し、手数料の面や税制上のメリットがあります。
項目 | 海外ファンドラップ口座 | 国内投資信託 A商品 |
投資額 | 約1,000円~ | 3万円/月~ |
購入時の手数料 | 30ドル | 5% |
年間手数料 | 1% | 3% |
毎年の所得税 | なし | 20.315% |
毎年の確定申告 | 不要 | 必要 |
満期時の課税 | (利益-最大50万円)× 1/2×20.315% |
利益×20% |
課税の繰り延べ | OK | NG |
資産保全 | 90%まで | なし |
共同名義 | OK | NG |
ポートフォリオモデル
10万米ドル/5銘柄と30万米ドル/7銘柄の投資金額における保守型のファンド組成の例です。
海外ファンドラップ口座で海外投資を行う場合、約1000万円以上の投資金額が必要です。投資金額が大きいほど購入できるファンドが増えるため、組み入れるファンドの種類をリスクとリターンをバランスよく組み合わせることができます。下記の10万ドルモデルでは、リターン:6.44%/リスク:15.92%に対して、30万ドルモデルでは、リターン:7.13% /リスク:15.08%となり、リスクとリターンの割合が10万ドルモデルよりもよくなります。
ポートフォリオの組成は、各ファンドの膨大なデータを分析しつつ投資目的とリターンから組み入れるファンドを選択する必要があります。
10万ドル ポートフォリオモデル
ファンド名 | リターン(%) | リスク(%) | 割合(%) |
Vanguard Emerging Markets Govt Bd ETF (VWOB) | 5.95 | 10.16 | 30.0 |
Vanguard Total Bond Market ETF (BND) | 3.76 | 9.44 | 30.0 |
iShares iBoxx $ Invst Grade Crp Bond (LQD) | 5.20 | 10.64 | 22.5 |
Vanguard Total World Stock ETF (VT) | 6.87 | 21.97 | 7.5 |
Vanguard REIT ETF (VNQ) | 10.41 | 27.38 | 10.0 |
平均(%) | 6.44 | 15.92 |
30万ドル ポートフォリオモデル
ファンド名 | リターン(%) | リスク(%) | 割合(%) |
VA‐Fund | 10.48 | 10.26 | 33 |
Vanguard Emerging Markets Govt Bd ETF (VWOB) | 5.95 | 10.16 | 20 |
Vanguard Total Bond Market ETF (BND) | 3.76 | 9.44 | 20 |
iShares iBoxx $ Invst Grade Crp Bond (LQD) | 5.20 | 10.64 | 10 |
MA‐Fund | 7.27 | 15.70 | 10 |
Vanguard Total World Stock ETF (VT) | 6.87 | 21.97 | 5 |
Vanguard REIT ETF (VNQ) | 10.41 | 27.38 | 2 |
平均(%) | 7.13 | 15.08 |
海外投資専門の投資助言会社をご紹介
海外ファンドラップ口座を実際に運用するためには、7,000本の商品から投資目的とリターン及び投資額に応じたポートフォリオを組成しなければなりません。当協会では、投資家の皆様をサポートできる海外専門の投資助言会社を無料紹介しています。海外投資は初めての方は不安や疑問も多いと思いますので、まずはご相談ください。