2015年にもっとも稼いだファンドマネージャーはなんと!17億ドル(約1800億円)
1、ケネス・グリフィン 17億ドル
2、ジェームズ・シモンズ 16.5億ドル
3、スティーブ・コーエン 15.5億ドル
4、デビッド・テッパー 12億ドル
5、デビッド・ショー 7億ドル
6、ジョン・オーバーデック/デビッド・シーゲル 6億ドル
8、イスラエル・イングランダー 5.5億ドル
9、レイモンド・ダリオ 5億ドル
10、ジョージ・ソロス 3億ドル
シタデルといえば、バーナンキ前米FRB議長がシニアアドバイザーに就任したことで有名なヘッジファンドだ。他の数多のヘッジファンドや投資会社からラブコールがあったバーナンキを最も惹きつけたのは、若き運用の天才、ケネス・グリフィン率いるシタデルであった。
元数学者で、伝説のクオンツファンドであるルネッサンス・テクノロジーズ創業者のシモンズは、2010年に当社のファンド運用からはリタイアしているが、引き続き、自己の投資資金の増加で2位にランクイン。
2011年インサイダー取引の疑惑で全顧客に投資資金を返還して以来、自身と家族、従業員の資金のみの運用にとどまっているが、それ以降、2度目の好成績をおさめ、3位に輝いている。
元々ゴールドマン・サックスに勤めていたテッパーが有名になったのは、リーマン・ショックで大儲けしたことだ。ヘッジファンドの運用報酬ランキングでは、09年、12年、13年にトップになった彼が、2015年も好成績をおさめ、4位にランクインした。
コンピュータープログラムの開発者であるデビッド・ショーは、多くの論文を書き、コンピューター技術の発展に大きく寄与した人物といわれ、世界的に有名なクオンツ・トレーディング会社のD.E.ショー&カンパニーを設立。
ツー・シグマは2015年10%を超える運用成績を上げ、6位に入る。
昨年JPモルガン・チェースの世界商品事業共同責任者だったジョン・アンダーソン氏を商品事業担当世界責任者として招いたミレニアム・マネジメント。
グローバルなマクロ戦略を得意とするマルチストラテジーファンドのブリッジウォーターは世界最大のヘッジファンド。
言わずと知れた世界三大投資家のジョージ・ソロス。今年のはじめ、世界の金融市場に対しての警戒感を示唆したが、2015年も好パフォーマンスを見せた。
ランキングトップ8人のうち6人がクオンツ系(コンピュータ運用)のファンドマネージャーだった。また上位25人の半数以上がシステムトレード運用者で占められ、今後は優れたプログラムやAI(資産運用専用の人工知能)を持ったファンドが今後、優良ヘッジファンドとして台頭してくるのは間違いないでしょう。